15年に渡り世界のトップに君臨し続けた絶対王者マルセル・ヒルシャー自ら開発・プロデュースする「VAN DEER-Red Bull Sports」。日本において、このマルセル・ヒルシャーの最先端スキーの取扱店舗はクレブスポーツだけ! そのプロダクトに迫ってみよう。

すべてのスキーに刻印されたこの数字はなんだろうか? 実は、ワールドカップ67勝、 W杯種目別優 勝12回、総合優勝8回、世界選手権優勝7回、オリンピック金メダル2個という、マルセ ル・ヒルシャ ーが打ち立てた前人未到の記録だ。
15年に渡り世界のトップに君臨し続けたヒルシャーは、際立つインテリジェンス(知力)と優れた技術力や体力、独自のトレーニング方法やレースへの戦略などで、アルペン界に変革を起こしてきたが、他の誰をも寄せつけない異次元なレベルにいたのは、その類まれな才能だけではなく、ギアに対する一切の妥協のないプロフェッショナルな情熱だった。
「最高の素材を持っていなければ決して勝つことはできない」と、ヒルシャーは言った。「あなたに勝ってほしい。できるだけ速く滑ってほしい。そして、自分の限界に挑戦し、新境地を開拓してほしい」と。
そんな思いから、ヒルシャー自身が情熱的に開発に取り組み、勝利の実績から導いたスペックをデザイ ンし、雪上でテストを重ね、完成したスキーが 「VAN DEER-Red Bull Sports」なのだ。ヒルシャーが「スキー板」といわずに、一台一台 を「DEERS(ディアーズ)」と愛情を込めて呼ぶことに、その思いが強く表れている。
すべてのDEERS は、ヒルシャーが表彰台の頂点に立つために使用したのと同じレースルーム仕上げで、一台一台手作り で調整されているというから驚きだ。

DEERSには密かにいくつもの魔法がかけられて いるという。「どのようにしてこんなすごいスキーが出来上がったのか? まるで魔法じゃないか!」と不思議さに感嘆するほどの素晴らしい仕上がり。
魔法」というにふさわしい秘密のひとつは、実は世界最新鋭のチューンナップマシン「Jupiter-X」 によるあつらえにある。すべてのモデルで、この Jupiter-Xによるサイドエッジとベースエッジにトップ、センター、テール毎に角度を変えられる革新的な技術「V-Edge®」が施されているのだ。
2022年のブランド設立から瞬く間に世界で話題となり、W-Cup シーンで存在感を放ってきた「VAN DEER-Red Bull Sports」だが、これまで日本には入ってきていなかった。
そこに2024年2 月ビッグニュースが届き、クレブスポーツが正規国内販売を手掛けることが発表されたのだ。ついに日本のユーザーもDEERSに乗れるようになった。
◆最新の’25ー26ラインナップはカタログでチェック!
VAN DEER WORKBOOK 2025-2026

’25ー26季に初登場した「SL」は、世界のトップアルペンレーサーたちが愛用する「SL WORLD CUP」のフォルムはそのままに、ゲレンデでショートターンを自由自在に楽しめるハイパフォーマンスなモデル。日本のユーザーにとくにお薦めの一台。

Jupiter-Xは、オーストリアのウィンターシュタイガー社が開発した全自動チューンナップマシン。サイド&ベースのエッジ角調整・滑走面研磨・ストラクチャー加工・ワクシングから仕上げ加工まで、すべての工程をコンピューター制御し、誤差なく精密に全自動で行う驚異の万能マシンだ。
オーストリアが母国のマルセル・ヒルシャーが厚い信頼を寄せるJupiter-X。ヒルシャーがプロデュースするVAN DEER-Red Bull Sportsのスキーは、すべて、この Jupiter-Xで仕上げている。
このJupiter-Xを日本で唯一持っているのが、クレブのグループ会社である㈱ゼブラであり、それがキッカケとなってVAN DEER-Red Bull Sportsとのパートナーシップが生まれ、クレブスポーツを通じて購入できる道が開けたのだ。
Jupiter-Xのもつ多彩な機能のなかでも際立つのが、エッジチューニングの革新的進化をもたらす、「V-Edge® (Vエッジ)」だ。

V-Edge®テクノロジーとは、スキー板に沿ってベー スエッジとサイドエッジを正確かつ可変角度で研磨するもの。
V-Edgeのスキーは、制御がしやすく、エッジグリップがしっかりし、パワーが節約でき、機敏なスキー動作ができるなど、これまでにない滑走体験が魅力。快適性を求めるスキーヤーから基礎スキーヤー、レーサーまで、最適なプログラムが設定でき、全てのスキーヤーのスキーをアップグレードさせる。この魔法のマシンをぜひ活用してみよう。
※ Xraeb book「And Snow Vol.3」(2024)「AndSnow Vol.4」(2025)より抜粋・一部再編集